イヌノコト。

現役トリマーが犬のことをあれこれ考えるブログです。

ドライフード、カリカリのままか、ふやかすか?

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ほとんどの犬が毎日朝晩食べている、ドライフード。

パピーの頃はふやかしてあげていましたよね。成犬になってからはどうしていますか?

ドライのまま与える、ふやかして与える、両方のメリットとデメリット。

ドライフードをそのまま与えるメリット

すぐに与えられる

朝起きて、帰宅して、ご飯を楽しみにしている愛犬を待たせることなく、すぐに食べさせてあげられます。

忙しい日々の中で、さっと食事が出せてとても助かります。

外出先などでも便利

旅行に行く際にも、ジップロックやタッパーに入れて持っていくだけです。

また、愛犬を友人に預ける場合でも、ドライフードであれば計ってお皿に入れてもらうだけでOKです。難しいことはないのでお願いしやすいですね。

歯石が付きにくい

これはよく言われていることですが、私はドライフードが歯石の付きにくい食べ物だとは思っていません。

ドライでもウエットでもふやかしフードでも、歯垢はたまり、歯石になりますので結局は歯磨きが必要です。

しかし、歯石の付きにくい効果のあるフードも発売されていますので、歯石予防を期待するのであれば、そういったフードを与えるのが良いかもしれません。

ドライフードをそのまま与えるデメリット

圧倒的に水分量が少ない

ドライフードに含まれる水分量は5~10%ほどです。

身近な物に例えるとクッキーとかビスケットでしょうか?もう少し少なそうですね。

ちなみにウエットフードは水分量が70~80%あります。

お腹の中で急速に膨らむ

カラカラのドッグフードは、胃の中で水分を吸い一気に数倍に膨らみます。

食後に吐き戻すことが多い子はこれが原因かもしれません。

のどに詰まりやすい

私の愛犬は体が小さく、食道、気道が狭いため、ドライフードをそのまま与えると高確率でのどに詰まらせます。

今まで数回失神したことがあります、小さな犬を飼っている方は気を付けてくださいね。

ドライフードをふやかして与えるメリット

水分がたくさん摂れる

ふやかしてあげることによって水分量は70~80%になります。

私はこれが1番大きなメリットだと思います。

消化吸収が良い

人間でいう「おかゆ」のような状態なので、消化に余計なエネルギーを使いません。

病中やパピー、シニア犬には特におすすめです。

嗜好性が上がる

ぬるま湯でふやかしてあげることによって香りが立ち、同じフードでもよく食べてくれることがあります。

食欲が落ちてしまった時などにはぜひ試してみて欲しい方法です。

のどに詰まらない

急いで乾きものを食べればのどに詰まってしまうのは当たり前です。

水分を含ませれば、途中でひっかかることなくスムーズに胃まで届きます。

満腹感がある

単純にかさが増えますので、同じ量のフードでも満腹感を感じやすくなります。

ダイエット中の犬は食事量を減らすだけでなく、ふやかしてあげて満腹感・満足感をサポートしてあげましょう。

食べやすい

歯が弱い子、噛み合わせの悪い子、舌や顎の力が弱くなった老犬などには、各段に食べやすくなります。

ドライフードをふやかして与えるデメリット

栄養素が失われる

熱に弱いビタミン類などの栄養素が失われる可能性があります。

そのため、熱湯ではなく40度ほどまで冷ましたぬるま湯でふやかすことをおすすめします。

時間がかかる

ドライフードは数秒で食べさせてあげられるのに比べ、ふやかしフードは数十分かかってしまいます。

愛犬は良い匂いを嗅いでそわそわして待たなければいけません。

すぐに食べない場合悪くなりやすい

いわゆる「置き餌」には向きません。

ふやかしてストックするのは望ましくないため、作り置きはできないでしょう。

食べ残した分は捨ててしまうことになってしまいます。

外出先で与えるのが大変

出先でフードをふやかすのは難しいですよね。

ふやかしてから持っていくのも、保冷剤やクーラーバッグが必要だったりと手間がかかります。

水分量の大切さ

動物の体の60%は水分でできており、そのうち20%が失われると命に関わる危険性があります。

体重1kgあたり50~60mlの水分摂取が望ましいですが、理想の水分量が摂取できていない犬が多いです。

フードの品質も大切ですが、私はそれ以上に水分摂取量が大切だと思っています。

体臭、涙焼け、手足や口周りの毛が焼けているのは、水分不足で老廃物が溜まっているのかもしれません。

人間も1日2Lの水を飲むのが望ましいと言われますが、なかなかそれだけ飲むのも難しいと感じます。

犬も同じで、水分を摂らせるのは意外と難しいです。

食事の際に一緒に水分摂取することができるのはとても大きいのではないかと思います。

お水の話はこちらも読んでみてください。

www.inunokoto.com

まとめ:ドライフードの与え方はどちらでも良いが、水分量に気を付けて

少し手間はかかりますが、私はふやかして与える方がメリットが多いと感じ、愛犬のフードはふやかしています。

その場合でも、ドライのまま食べられる子に育てることはとても大切だと思います。

お出かけの際や自分が病気になった時のために、ドライのまま食べられるように、カリカリのまま食べさせることもあります。

場面によって使い分けることができるのが理想です。

ドライのまま与える場合には、たくさん水分が摂取できるように工夫してあげてください。

ミルクや寒天などをおやつに与えるのも効果的です。

また、どちらにしても歯磨きは必要ですので、少しずつでも練習してあげてくださいね。

愛犬の水分が足りていないと感じる方は、フードをふやかしてあげる手もありますよ、というお話でした。

子犬のファーストトリミング

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「生後何か月になったらトリミングしても良いの?」とってもよく聞かれる質問です。

今日はそんなファーストトリミングのお話です。

ファーストトリミングのタイミング

子犬ってすごく汚れます。おしっこやうんちの仕方が下手だったり、ごはんを食べ散らかしたり・・・。またプードルやヨーキーなど毛が伸びる犬種は、前が見えなくなったり口周りがガビガビになったり。

早くトリミングしたいけれど、いつになったらトリミングデビューできるのでしょう?

基本的には3回目の混合ワクチンが終わって1週間後以降になります。先生によっては2回のワクチンを推奨している場合もありますので、その場合は2回で大丈夫です。

体の大きさや発育状況などによってワクチンの接種時期は異なりますが、だいたい生後4~5か月頃までにはトリミングができるようになります。

狂犬病ワクチンは時期の関係もありすぐに打たないこともありますので、接種していなくても受け入れてもらえるサロンが多いです。

最後のワクチン接種後1週間安静に過ごして、問題がなければトリミングの予約をしましょう。

しかし、それまで我慢できないこともあると思います。

汚れてしまったり毛が伸び放題になってしまっている場合は、動物病院で部分的に洗ってもらったり、目の前だけカットしてもらいましょう。爪切りや足の裏のバリカンなどもやってもらった方が良いです。

シャンプーでなければワクチン接種が終わっていなくてもやってもらうことができますので、お願いしてみましょう。(サロンでは難しいことが多いです)

自宅で部分的にシャンプーする場合は時間をかけずにささっと洗い、根本までしっかりと乾かしてあげてくださいね。

自然乾燥は皮膚や被毛に悪いだけでなく、お腹を壊す原因にもなりますので、気を付けてください。

ファーストトリミングの注意点

ワクチン証明書を持参する

最後に接種した際の証明書を持参しましょう。

忘れてしまうと施術が受けられないことがあるので、お出かけ前に必ずチェックしてくださいね。

帰宅後にゆっくり過ごせる日を選ぶ

初めてのトリミングで子犬はとても疲れます。

終わった後に出かける予定があったり、飼い主様が不在になる日は避けましょう。

体調の変化にすぐに対応できるよう、その日のうちはそばで見ていてあげてください。

体調の良い日に

子犬は突然体調を崩したりします。

特に季節の変わり目などに下痢をしやすかったり、慣れないものを食べて吐いてしまったり。

少しでも体調に不安があれば、予約はキャンセルしましょう。

きちんと連絡をすれば当日キャンセルも大丈夫です。日を改めて予約し直してください。

無理せずできる範囲でと伝える

トリマーはお金を頂いているので、綺麗に仕上げてお返ししようとします。

しかし子犬のトリミングは、トラウマを作らないように、トリミングに苦手意識を持たせないように行うのが基本です。

トリマーもそれは理解していますが、お客様の理想に近づけなければという思いとで葛藤しながらトリミングしています。

一言「できる範囲で大丈夫です」と伝えてあげてください。子犬にかかる負担も減ります。

こんな風にオーダーするのがおすすめ

目指したいスタイルの写真を持参する

子犬の頃のふわふわとした柔らかい毛で、理想のカットをすることは不可能です。

しかし、将来目指したいスタイルを決めておくことがとても大切になります。

アフロを目指すのであれば耳の上の毛、パンツカットを目指すならお尻の毛など、ないと困る毛というのがあります。

何となくで短く切ってしまうと、あとあと理想のスタイルが完成するのに時間がかかります。

トップノットやフルコートを目指したい子はなおさら、1度のカットで取り返しのつかないことになりますので、どうしようか迷っているなら「とりあえず切らない」をおすすめします。

バリカンは使わない

これは私個人の意見ですが、子犬のうちはバリカンで短くしない方が絶対に良いと思っています。

はじめてのトリミングでわくわくしていたのに、帰って来たら「なにこれ・・・」。

そう感じるのは、それまでふわふわモコモコで可愛かった我が子が、カリカリになって帰って来るからなのです。

子犬はコロコロしているように見えて、実は毛がなくなるととても細く貧相な体になってしまいます。

また、子犬特有の軟毛が余計になんだかみすぼらしく見えるのです。

カットをする際ははさみで、なるべく雰囲気は変えないでくださいとオーダーするのが良いかと思います。

すっきりしてくださいと伝えると、想像以上にすっきりして帰ってくることになりますので・・・。

パピーのうちは、パピーにしかできないスタイルを楽しむ方が絶対に良いですよ。ふんわりとカットしてもらってください。

お尻周りは短めに

子犬はどうしてもお尻周りが汚れます。

自宅でもさっと洗えるよう、お尻だけは少し短めにオーダーすると良いです。

しかし、先ほど言ったようにパンツカットを目指すのであればお尻の毛は大事です。担当トリマーとしっかり相談してくださいね。

バランスとくびれ

子犬のカットは顔と体のバランスが悪くなりがちです。

体に対して顔が異様に小さい・・・という子犬をよく見かけますが、ちょっと残念です。

できるだけ顔は小さくしない方が可愛いのと、首が細くならないようにお願いすると良いですよ。

同じように、くびれも作らないでくださいと伝えるとより子犬らしくなります。

トリマーによってははっきりくびれを作る人もいますが、子犬の場合は寸胴な方が絶対に可愛いです。

子犬のカットは成犬と同じように切ると大失敗しますので、注意が必要です。

まとめ:ファーストトリミングは無理せずに

子犬らしくカットするということは、あまり作り込まずにナチュラルに仕上げるということになります。

そのため、重要な部分(目周りや足回りなど)のみしっかりと切ってもらって、あとは少し揃える程度で十分です。

結果的にトリミング時間も短く済み、子犬への負担も少なくなりますので、場合によってはシャンプーコースと部分カットでも十分だと思います。

とにかくトラウマを作らない、トリミングに嫌なイメージを持たせないことを最優先にしてもらってくださいね。

お近くのトリミングサロンを探すのであれば、こちらのサイトがおすすめです。

短くカットしてしまうのはいつでもできます。パピー期のふわふわ・モコモコ・もじゃもじゃスタイルを存分に楽しんでください。

生後1年頃には毛がしっかりしてきますので、それまでは理想のカットのベースづくりをしておきましょう。

犬と一緒に電車に乗れる?

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愛犬とのおでかけは、徒歩か車でという方が多いのではないでしょうか。でも、愛犬と電車に乗ることができれば、もっといろいろな所に一緒に行けるようになります。

今日は愛犬との電車の乗り方のお話です。

犬の電車賃

実は、ほとんどの鉄道会社が無料で犬を乗せてくれます。

JRなど数社で手回り品として280円かかりますが、それでも意外と安くてびっくりしますよね。

手回り品としての持ち込みという形になりますので、キャリーの大きさに規定があったりしますが、だいたい10kg以下というところが多いです。

1人で持ち運べるサイズであれば問題ないですね。

電車に乗る際は頭まですっぽり入れる

乗車の際はハードキャリーが望ましいですが、かさばりますし重たいのでバッグやスリングが良いという方もいらっしゃいます。

その場合でも頭が出ている状態はNGです、しっかりとふたを閉められる形のものにしましょう。

またカートやバギーは移動が楽でとても便利ですが、使用禁止のことが多いです。

ベビーカーでも折りたたんで乗車しなければいけないくらいなので、仕方ないですね。

キャリーバッグの底にコロコロが付いているタイプのものもありますが、念のため駅構内では手で持って移動する方が良いと思います。

どんな形状のキャリーでも、狭いところに入れられると鳴きだしてしまう子がいます。

普段からキャリーに入る練習をして、いざという時大人しくできるように練習しておきましょう。

電車移動の際気をつけること

まずは周りの乗客への配慮を忘れないようにしてください。

アレルギーのある人、犬が嫌いな人もいますので、毛が飛んだり臭いがもれたりしないよう気をつけましょう。

お散歩中にしたうんちは臭いの出ないうんち袋に入れるのがおすすめです。

こちらは本当に臭いが漏れないので、私も愛用しています。

電車に乗る前に必ず排泄を済ませてあげてくださいね。

また、バッグに慣れていなくて吠え続けてしまうことがないよう、日ごろからのトレーニングも大切ですが、乗車前にたくさん遊ばせて、移動中は眠っていてくれているのが理想です。

酔いやすい子は、乗り物を避けるのが1番ですが、やむを得ない場合は動物病院で酔い止めを処方してもらうこともできます。

先生に相談してみてください。

まとめ:きちんとルールを守り、愛犬と楽しくおでかけしましょ

意外と知らない方の多い、電車に乗る際のルール。

小型犬であれば電車移動はとても楽なので、移動手段に電車も入れてみてください。

また、愛犬がおとなしくしていられれば新幹線での旅行も楽しめます。

飛行機に乗せるのがちょっと恐い場合でも、新幹線で移動できれば安心ですよね。

周りの方に迷惑をかけないことを最優先に、ルールを守って楽しくおでかけしてください。

犬の肛門腺

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トリミングの際、毎回必ず絞ってもらっている肛門腺。

スカンクが身を守るために出すあの臭いの正体は、この肛門腺です。

犬の場合は自分で分泌する筋肉が退化している為、大型犬など一部の犬を除き人間が手伝ってあげなければ排出されません。

肛門腺の絞り方

一度は絞ってみようと試みたことがあると思います。・・・が、とっても難しいですよね。

犬の尻尾を軽く持ち上げ、肛門の4時と8時の位置にある肛門嚢と呼ばれる袋を、人差し指と親指でつまみます。

手前にぐいっと押し出すようにすると、臭い液が出てきます。

文章で見るとなんだかとても簡単そうですが、実際にやってみるとなかなか難しく、トリマーの卵の学生さんも苦戦することが多いです。

一度コツをつかんでしまえばなんてことはないのですが、やはり一般の飼い主様には難易度の高いお手入れになります。

もし自宅で絞る場合には、かなり臭いが強いので、お風呂場などで絞ってすぐに洗い流せるようにしましょう。

間違って服や髪に付くと大変なので、気を付けてくださいね。

一生懸命絞ろうとしてのぞき込むと顔に飛びます(経験あり)。

どうしてもお風呂場でできない場合は、ティッシュに絞り出すという方法もありますが、かなりの確率で失敗します。

失敗した場合は、肛門腺用の消臭スプレーやウォーターレスシャンプーをかけてふき取ると多少ましです。

フレブルやパグなどのお肉の多い犬種、肥満気味や筋肉質の犬は絞りにくいことが多いです。難しいと感じたら動物病院やトリミングサロンでお願いしましょう。

だいたいのところが500円ほどで絞ってくれますよ。

犬の肛門腺破裂

肛門腺の溜まりすぎ、または細菌の侵入などで肛門嚢が化膿したり、詰まってしまうと肛門腺が破裂します。

肛門周辺の皮膚が破けて出血するので、お尻の怪我だと思って動物病院に連れて行くケースが多いです。

愛犬が以下のような行動をとっていたら要注意です。

  • お尻をこする
  • お尻を気にして舐める
  • 尻尾を追いかける
  • 肛門周りがただれている、赤い
  • 排便時に痛がる
  • チョロQのような動きをする

最後のチョロQは、何もないのに急に走り出します。すごい速さで。

肛門腺が溜まっている時だけにする動きではありませんが、何かを気にしていることが多いので、見かけたら少し気にして観察してあげてください。

肛門腺の硬さや溜まりやすさには個体差があります。月に一度では追いつかない子、数か月放っておいても大丈夫な子など。

基本的には1か月に一度絞っていれば問題ありませんが、様子を見て溜まりやすそうであれば少し間隔を縮めてあげてください。

余談ですが、肛門腺の色や臭いは千差万別です。茶色や黒が一般的ですが、中には白や緑の子がいます。

だからと言って病気だとかではないので、愛犬の肛門腺の色が茶色や黒でなくても安心してください。

私は仕事で白い肛門腺と出会うと「あたり」ということにしています。

肛門腺破裂の治療

肛門の周辺からの出血で気付くことが多いと思いますが、発見したら早急に動物病院に連れていってあげましょう。

無理にふき取ろうとするとばい菌が入ってしまったりすることがありますし、犬が痛がりますので、そのままで大丈夫です。

動物病院では、肛門嚢に溜まった膿を排出し洗浄を行います。細いカテーテルで洗浄液を入れるのですが、場合によっては麻酔が必要なことも。

皮膚が大きく破れてしまっている場合は縫合します。

軽度の場合は抗生剤の注射を打つか、内服で化膿を抑えます。

肛門腺破裂は再発がとても多く、体質によってはなかなか予防が難しい子もいます。

そのような場合は肛門嚢自体を手術で摘出してしまう方法もあります。摘出してしまえば再発はありません。

どのような治療法の場合でも、患部を舐めてしまわないようエリザベスカラーは必須になります。

少し可哀そうですが、悪化してしまわないように我慢してもらいましょう。

まとめ:定期的なケアで未然に防ぎましょう

一度破裂してしまうと治療も時間がかかりますし、犬もかなり痛い思いをする肛門腺破裂ですが、日頃のケアで十分防げる病気です。

毎月トリミングに出していれば心配はありません。

更に、お尻周りの毛をすっきりカットしておくと不潔にならず安心です。

うんちがお尻に付いたままになっていたりすると、ばい菌が入りやすくなりますので、排便後はチェックしてあげてくださいね。

ただし、都度お尻を拭いていると小さな傷ができ、そこから化膿してしまうこともありますので、あまり神経質になりすぎないように。

もし自宅で絞ってあげたい場合は、動物病院やトリミングサロンで絞り方を教えてもらうと良いです。その場合は肛門腺が溜まっている状態の方が良いので、シャンプーの前にお願いしましょう。

動物病院やトリミングサロンを探すなら、こちらのサイトがおすすめです。

自宅シャンプー派の方は意外と忘れてしまいがちな肛門腺絞り。

適切なお手入れで愛犬のお尻を守りましょう!

理想のトリミング間隔

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犬を飼ったら定期的なトリミングが必須です。

愛犬のトリミング、どのくらいの間隔でしたら良いのでしょうか?

基本は月一トリミング

月に一度、定期的にトリミングに出しているという方が多いのではないでしょうか。

私もサロンのお客様には基本的には4週間おきのトリミングをおすすめしています。

月に一度というのが覚えやすいですし、具体的に曜日や日にち(第〇日曜日、毎月〇日など)を決めておくのも忘れなくて良いと思います。

トリミングをした際に、次回の予約を取るのが1番確実な方法です。

お店によっては次回予約をすると割引になったりするところもありますので、予定が分かっていれば早めに予約をとってしまうのがお得になったりします。

自宅で洗える場合は2か月に1回

ダックスフンドやチワワなど、自宅でシャンプーできる犬種の場合は2か月に1回でも良いかなと思います。サロンでのシャンプーと自宅シャンプーを交互に行います。

爪切りや足の裏の毛のカットは、それ以上間が空いてしまうと生活に支障が出ることもありますので、2か月に1回はサロンに行きましょう。

また、自宅でやるのが難しい肛門腺絞り。溜まりすぎてしまうと破裂する恐れがありますので気を付けてください。

肛門腺の溜まり具合は、1か月に1回絞った方が良い子、3か月に1回でも大丈夫な子など個体差が大きいです。

サロンや動物病院などで溜まりやすい体質と言われた場合には注意が必要です。なるべく間隔を空けずに絞ってもらいましょう。

プードルやヨーキー、マルチーズなどのカットが必要な犬種は自宅で洗ってしまうと毛玉だらけになってしまいますので、ツルツルにカットしている場合を除いて、月一でトリミングに出してあげてくださいね。

コースと単品メニューを上手く組み合わせて

トリミングサロンでは、シャンプーやブロー、爪切りや肛門腺絞りなど全身のお手入れをまとめてやる「コース」と、爪切りだけや、肛門腺絞りだけ、といった「単品」のメニューがあります。

月に一度コースを利用していれば基本的には問題ありませんが、自宅シャンプーを挟んだり、トリミングの間隔を伸ばしたい場合などは単品メニューを組み合わせて利用することをおすすめします。

トリミングとトリミングの間に肛門腺絞りのみをやってもらったり、自宅で毎月シャンプーができるのであれば爪切りや耳掃除などだけサロンにお願いするという方法もあります。

最近ではシャンプー+ブローのみしてくれるお店も増えていますので、トリミングと交互に行うのも良いですね。

うちのサロンではブラッシングのみや、お顔カットのみでの受付もしています。メニューには載っていなくても対応してくれるお店が多いので、相談してみても良いかもしれません。

まとめ:適切なトリミング間隔でいつも綺麗に過ごしましょう

犬種、毛質、汚れ具合などによって適切なトリミングの間隔は異なります。皮膚の状態などによっては頻繁なシャンプーが必要なことも。

自分で判断するのは難しいので、トリマーや獣医師に相談してみてくださいね。その子に合ったトリミングの間隔を教えてくれますよ。

私は、理想は自宅で全てのお手入れができることだと思っています。信頼している飼い主様にやってもらうのが、愛犬にとって1番安心できますよね。

しかし、犬を扱うのはやはり難しく、そして思った以上に時間もかかります。

そこで、トリミングサロンを利用するのが一般的になりますが、使い方は実は何通りもあります。

シャンプーコースやトリミングコースを利用するだけでなく、ぜひ単品のメニューも上手に使って愛犬をいつも綺麗な状態で過ごさせてあげてください。

トリミングサロンを探すならこちらのサイトがおすすめです。

様々な条件で検索できますので、こだわりのサロンを見つけることができます。

ぜひ、何でも相談できるいきつけのトリミングサロンを見つけてくださいね。

犬のブラッシングのやりかた

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私はトリマーなので、お客様にはいつも「お家でもブラッシングをしてあげてくださいね」とお伝えしています。

しかし先ほど私の母が愛犬のブラッシングをしているのを見て、ただ「ブラッシングをしてください」と伝えるだけでは不十分だったと感じました。

トリマーが当たり前にやっていることも、一般の飼い主様には難しいことも多いです。

うちの愛犬は体中が赤くなってしまっていました・・・。

正しいブラッシングのやりかたをきちんと教えてあげないと、毛玉が取れないだけでなく犬にも痛い思いをさせてしまいます。

とても反省したので今日はブラッシングのお話です。

ブラッシングの目的

毛玉、もつれ予防

コートの長いプードルやヨーキーはもちろん、チワワやダックスの耳の飾り毛、尻尾などにも毛玉はできます。

絡み合った毛の根本は皮膚が引きつり、犬は痛みを感じています。

また、不潔になりやすいため毛玉の下の皮膚がただれたり、フケが溜まったりしてしまうことがあるので、注意が必要です。

毛玉になってしまってから慌ててブラッシングするのではなく、日ごろからブラッシングをする習慣をつけ、毛玉を作らないようにしましょう。

抜け毛を取り除く

季節の変わり目などの換毛期には、ごっそりとアンダーコートが抜けます。

愛犬がブルブルっとすると抜けた毛がふわふわ・・・掃除しても掃除しても毛が舞うので、抜け毛の時期は大変ですよね。

ブラッシングで不要な毛を取り除いてあげると、ふわふわ舞う毛がだいぶ減ります。

換毛期はいつもより念入りにブラッシングしてあげましょう。

汚れ、臭いの軽減

ブラッシングのみでも多くの汚れは落とすことが可能です。

ほこりやちり、今の季節だと花粉などもブラッシングで取り除くことができます。

花粉症やハウスダストアレルギーの方はマスクをしてブラッシングすることをおすすめします。

スキンシップ

ブラッシングは愛犬との重要なスキンシップの時間です。

多頭飼いの場合は特に1対1で触れ合う時間が少なくなるので、ブラッシングは愛犬にとって飼い主を独占できる大切な時間です。

お互いに楽しんでできるブラッシングを目指しましょう。

血行促進

ブラシによる適度な刺激は血行促進に繋がります。

細かい所までブラッシングするのが難しい場合は、背中などの大きい範囲だけ優しくやってあげましょう。それだけでも効果があります。

皮膚・被毛の異常をチェック

トリマーはシャンプー中やブローの際、犬の皮膚・被毛の状態をよく観察します。

何か異常があった場合は飼い主様にお伝えしますが、日ごろからブラッシングしていると自分でも気づくことができます。

フケや赤み、腫瘍など、早期に発見できると治療もスムーズです。

普通に観察するよりも細かい所までよく見ることができますので、健康チェックも兼ねてやってみてくださいね。

ブラッシングに使用する道具

スリッカーブラシ

針金のようなピンがびっしりと付いたブラシです。

犬のトリミングではもっともよく使われるタイプのブラシになります。

柄の部分を下からスプーンを持つように持ち、皮膚に対して並行にゆっくり動かすことを心がけ、決してひっかくような動きはしないように注意してください。

見た目の通り皮膚に強く当たると痛いです。使用する前に自分の皮膚に当てて強さをチェックしてみてくださいね。

トリマーは色々な持ち方をしたり、ブラシを素早く動かしますが、真似をすると愛犬に怪我をさせてしまいますので気を付けてください。

ゆっくり優しく、で大丈夫です。

ピンブラシ

ゴムの台座にピンが並んだ、人間のヘアブラシと同じようなブラシです。フルコートのヨーキーやマルチーズに使用します。

ピンの先が丸くなっているので、スリッカー程痛くありませんが、こちらも力を入れすぎないように使用してください。

持ち方は、自分の髪を梳かす時と同じで大丈夫です。がしっと掴むのではなく、力を抜いてそっと指を添えるイメージです。

毛が切れてしまわないように、優しく梳かしてあげてください。

コーム

最後の仕上げに使ったり、毛玉を見つけるために使います。

人差し指と親指でつまんで持ち、他の指は添えるだけで良いです。

上から下に向かって梳かし、毛を逆立てないように気を付けてください。

コームで毛玉はとれませんので、無理に引っ張ったりしないでくださいね。

獣毛ブラシ

豚や猪の毛でできています。

短毛種(ミニチュアピンシャー、スムースコートチワワなど)に使います。

バンドが付いているものが多く、指をかけてマッサージするように首からお尻に向かって撫でるようにブラッシングしてあげてください。

艶が出てとてもきれいになりますので、短毛種でも是非ブラッシングしてあげて欲しいです。

ブラッシングスプレー

ブラッシングの際の静電気防止、消臭効果などのために使います。また、毛玉が取れやすくなるような物もありますので、用途によって使い分けてください。

ドライヤー

ドライヤーの風を当てることにより毛玉が見えやすくなります。

使用する際は温度が高くなりすぎないよう気を付けてください。ブローではないので温風ではなく冷風でも十分です。

ブラッシングの手順・注意点

  1. ブラッシングスプレーを遠くから軽くかける
  2. ドライヤーの風を当てながら、スリッカーまたはピンブラシ、獣毛ブラシでブラッシングする。
  3. コームを使ってもつれ、毛玉がないかチェックする。
  4. 引っかかった所を再度ブラッシング。
  5. コームで毛の流れを整えて終わり。

最初はお尻の方から始めてあげましょう。徐々に頭の方に向かっていき、嫌がる足先や耳、尻尾は後まわしで大丈夫です。

ドライヤーを使わない場合は、左手で毛をかき分けます。

一生懸命になっていると知らないうちに力が入り、犬の皮膚を傷つけてしまいます。強さは大丈夫かこまめに確認しながらやってあげてください。

毛玉を見つけた場合は、根本からガリガリするのではなく、毛先の方から少しずつほどいていってあげてください。

大きな毛玉ははさみで切ってしまいたくなりますが、犬の皮膚は想像以上に伸びます。危険ですのではさみは使わないようにしてください。

細かいブラシの動かし方は、サロンでトリマーに聞くのが良いかもしれません。快く教えてくれますので、遠慮せずに聞いてみてくださいね。

まとめ:難しい場合はプロに任せて

ブラシの力加減は意外と難しく、トリマーであっても毛玉取りはかなり慎重に行っています。

犬の皮膚は人間の約5分の1ほどの厚みしかなく、少しの刺激でも赤くなったり出血しやすいです。

ブラシでガシガシすると「スリッカー負け」という状態になり、犬は痛痒く気にして自分でもこすったり引っかいたりしてしまいます。そうすると余計に悪化して気が付いたら血まみれに・・・。ということもたまにありますので、力加減だけは本当に気を付けてあげてくださいね。

「毛玉ができないように」予防の意味でブラッシングすることを心がけ、できてしまった毛玉はプロにお願いするのが良いかもしれません。

自宅でのブラッシングはスキンシップや血行促進の目的で軽くやる程度、あとはサロンでしっかりとブラッシングしてもらう、という使い分けも良いですね。

無理矢理ブラッシングすることにより、体を触られること自体が嫌になってしまったりすることもあります。難しいと思ったら無理せずサロンでお願いしましょう。

うちのサロンでは月額のブラッシング通い放題のプランがありますが、そういったものを利用するのも良いかと思います。

ブラッシングは犬に痛い思いをさせないことが最優先です。お互いにリラックスして楽しいブラッシングタイムにしましょう。

犬の避妊去勢手術の適正時期

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愛犬の避妊去勢手術、いつ頃した方が良いの?そもそもしなくてはいけないの?

子犬を飼ったらまず考えて欲しいことですが、今日はその避妊去勢の適正時期についてのお話です。

避妊去勢手術の目的

意外と、なぜ手術をしなければいけないのかを理解していない飼い主様が多く「みんなやっているからうちも・・・」と動物病院に連れて行くようです。

もちろん避妊去勢手術をすることは望ましいことではあるのですが、可愛い愛犬にメスを入れるのですから、目的をきちんと理解したうえで決断してあげて欲しいと思います。

望まない妊娠・出産が避けられる

動物愛護の観点からも、望まない妊娠・出産は絶対に避けなければいけません。

 

以前、動物病院でとても珍しい掛け合わせの子犬を連れた方がいらっしゃり、お話をしたことがありました。

「ドッグランにメス犬を連れて行ったら、知らないオス犬に妊娠させられて生まれた子犬なのよ!」・・・と。

人間の場合であれば「そんな男今すぐ死刑にして!」と言いたいところですが、犬の場合は全て飼い主の責任です。

避妊去勢手術は、自分の愛犬だけの問題ではありません。

発情中のメス犬をドッグランに連れて行くのはマナー違反です。発情中はトリミングサロンやペットホテルも受け入れてもらえないことがあるので気を付けてください。

性的ストレスが減る

メスは発情がなくなるため、発情によるストレスがなくなります。

食欲が落ちたり情緒が不安定になるなど、ホルモンバランスの変化がもたらす不調を軽減することができます。

オスには発情期はありませんが、遠く離れた発情中のメスの臭いをも嗅ぎつけ落ち着きがなくなったり、メスの元へ行こうと大騒ぎになります。

飲まず食わずで泣き続けたり、飼い主の言うことを全く聞けなくなったり・・・犬も大変ですが、飼い主や周りの人も大変です。

避妊去勢手術をすることによりそういったストレスから解放されます。

攻撃性の軽減

自然界では強いオスがメスと交配できますので、当然未去勢のオス犬は攻撃的になります。

以前、未去勢のオスのダックスを2頭飼っていたお客様がいらっしゃり、去勢手術をおすすめしていたのですが、不自然な手術はしたくないという方だったので手術はせずにいました。

だんだんと喧嘩が増え、最終的には片方がもう片方の子の足の骨を咬み砕くほどの喧嘩になってしまいました。

そうなってから慌てて手術をしても、劇的な性格の変化は望めない場合が多く、関係の修復が困難になります。

特にオス同士の多頭飼いの場合はかなり危険なことがあります、必ず去勢手術をすることを頭に入れて2頭目を迎えるようにしてください。

病気の予防

子宮や精巣を取り除く手術をするため、それらにまつわる病気は防ぐことができるようになります。

避妊去勢手術で防げる病気

子宮蓄膿

子宮内に膿が溜まる病気です。他の動物にもみられますが、特に犬に多いと言われています。

避妊手術により子宮を摘出することで予防することができます。

精巣腫瘍

精巣にできる腫瘍です。子宮蓄膿症と同じく、精巣を摘出することで予防できます。

特に精巣が腹腔内留まったままのオス犬(停留精巣・停留睾丸)は、精巣が腫瘍化する確率が高いので、早めの手術をおすすめします。

前立腺肥大

未去勢のオスのシニア期以降に多く発症します。

去勢手術をして男性ホルモンの濃度を下げることで予防効果が期待できます。

乳腺腫瘍

メス犬の500頭に1頭が発症し、そのうちの半分が悪性であると言われています。

避妊手術での予防効果が高いですが、手術の時期によって予防できる確率が変わってきます。

初めての発情前に手術をした場合の発症率は0.05%、1回目の発情のあとでは6~8%、2回目以降では25%。

なるべく早い時期に避妊手術をした方が乳腺腫瘍の確率は下がります。

避妊去勢手術のデメリット

繁殖できなくなる

手術をしてしまえば、子供を産ませることはできなくなります。

麻酔のリスクがある

確率は低いものの、危険性はゼロではありません。

術前の血液検査をして、体調は万全にして手術に望みましょう。

太りやすくなる・毛艶が悪くなる

ホルモンバランスの変化により、体重の増加や、毛艶が悪くなるなどといったことが起こる場合があります。

性格が変わる

性ホルモンの分泌が減ることにより、一般的には穏やかな性格になると言われています。

しかし、手術をしたからといって全頭穏やかになるとは限りません。問題行動が現れてからの手術では、特に期待しない方が良いでしょう。

避妊去勢手術の適正時期

麻酔に耐えられる大きさと体力があるかどうかが基準になりますが、日本ではだいたい生後6か月前後で行われることが多いです。

メスの場合はその頃初めての発情があるので、できればもう少し早い時期での手術が望ましいと思います。

早期不妊去勢手術(early spay and neauter)

早期に手術を行うことによるメリットが多いため、アメリカでは8~16週齢での性成熟前の手術が普及しています。

  • 血管が未発達なため出血も少なく、手術時間が短い
  • 若いほど回復が早く、体への負担が少ない
  • ストレスも年齢が上がるのと共に増大するため、幼いうちの方が精神的負担も少ない

私は自分の愛犬の避妊去勢の際、できるだけ早めの手術をお願いしています。

メスであれば初めての発情よりも早く、オスであればマーキングを覚える前に手術をしたいと考えています。

しかし、「幼いうちは手術が心配」と考える飼い主様にとっては早期の手術は逆にストレスになります。

今後のことを考えて、犬にとっても飼い主にとってもストレスの少ないようにタイミングを見て行いたいですね。

獣医師によっても考えはさまざまです。先生の意見も参考にしながら納得のいく時期を選びましょう。

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まとめ:目的を理解し獣医師と事前に相談を

避妊去勢手術、必ずしなければいけないわけではありません。

なんとなく周りがやっているからするのではなく、きちんと目的を理解して手術をする・しないを判断してください。

しかし、ブリーディングはプロのお仕事です。もし愛犬の子供が欲しいと考えた場合でも、繁殖は必ずプロにお任せしましょう。

また同性・異性に関わらず、多頭飼いをする場合には手術をすることを強くおすすめします。

犬を飼ってから考えるのではなく、できれば飼う前にしっかりと決めておいて欲しいと思います。自分の犬だけの問題ではないので、慎重な判断が必要になります。

何のために手術をするのか、どんな効果のために手術をするのか、しっかり理解しておくことが大切です。