犬のカーミングシグナルって知ってる?

大きなあくびをする茶色い犬の写真
犬飼いさんなら、「なんとなく知っているよ!」という方も多いカーミングシグナル。

犬がストレスを感じた時に、そのストレスを軽減させるために行う仕草のことですが、そのシグナルを読み取ることにより、愛犬のストレスを軽減させてあげることができるかもしれません。

そんなカーミングシグナル、今日は代表的な物をいくつかご紹介します。

お家で愛犬と過ごす時間の増えている今、じっくり観察するチャンスです。

ちなみに、カーミングシグナルは犬が一方的に発信するだけでなく、人間の方から気持ちを伝えることもできますので、こちらからも積極的にシグナルを出していきましょう!

知っておくと何かと便利なカーミングシグナル

あくび

動物病院やトリミングサロンに行った時、叱られている時、また写真を撮ろうとした時にあくびをする子、いませんか?

「もう、こんな時に!」と思ったことがあるかもしれません。

でもそのあくび、眠たいからしているのではありません。

緊張や不安などのストレスを感じた時、犬は心を落ち着かせようとあくびをします。

ですので、犬を安心させてあげたい時や落ち着かせたい時にはこちらもあくびをしてあげましょう。

トリマーがあくびをしながらトリミングをしているのを見かけたら、「やる気がない!」ではなく、「あら、犬を落ち着かせようとしているのね」と思ってくださいね。

ペロペロする

初対面の犬に会った時など、困った顔をしながら鼻をなめる仕草をする子がいます。

また動物病院での注射の前、しきりにペロペロしている様子を見たことがありませんか?

そんな状態もまた、緊張しているサインです。

こちらもペロペロしてあげると安心するそうですが、外ではなかなか使えそうにないですね。

顔・目を背ける

基本的に、動物は相手の目をじっと見つめることはしません。

人間もそうですが、初対面の相手に見つめられたら怖いですよね。

顔や目を背けるのは、「こちらには敵意がありません」ということを示すシグナルです。

初めて会った犬に対して、目を見つめながら正面から近づき、大きな声で話しかける…これよくやりがちですが、よっぽどフレンドリーな子でない限りは恐怖を感じます。

犬が怯えている時に「大丈夫だよ、怖くないよ」と目を見て話しかけるのも逆効果なので要注意。

そっぽを向いていてあげましょう。

停止する・ゆっくり動く

同じ姿勢のままピタッと止まる、急にゆっくり動くことがあります。

他の犬が自分の匂いを嗅ぎに来た時など、相手を興奮させないようにしています。

そんな時は無理に構ったりせずそのままにしておいてあげてくださいね。

怯えた犬の周りでは素早く動かず、ゆっくり動いてびっくりさせないようにしてあげましょう。

カーブを描いて近づく

他の犬に近づくとき、驚かさないようにカーブを描いて近づきます。

お散歩中他の犬に一直線で向かって行ってしまう子は要注意です。

こちらに敵意は無くても、相手の犬はびっくりして攻撃的になることがありますので、興奮して挨拶に行きたがる子の場合は、飼い主がリードで上手く誘導してあげてください。

初対面の犬・怯えた犬との接し方

初めて会った犬に対し、犬好きとしては「可愛いーっ!」「こんにちはー!」と近付いて頭をわしゃわしゃーっと撫でたい気持ち、分かります。

でもいくら社交的な動物とはいえ、初めて会った人は怖いのです。

近付くときはゆっくりとカーブを描くように、そばまで行っても目は見つめない、犬の方から近づいて来たらびっくりさせないようにそっと体を撫でてあげましょう。

頭を撫でようといきなり上から手を出すのもマナー違反です。

もし犬の方から近づいて来ない場合は、そっとしておいてあげてくださいね。

こちらに敵意がないことがわかると、そのうち犬の方から挨拶をしに来てくれますよ。

カーミングシグナルの学ばせ方

犬同士、このカーミングシグナルを使って上手にコミュニケーションをとっています。

ですが、他の犬と上手く接することが出来ないまま大人になってしまう子もいます。

大切なのはやっぱり子犬の頃の「社会化」。

以前ご紹介したパピーパーティーなどに参加すると良いと思います。

www.inunokoto.com

 子犬同士で遊ぶ中で、他の犬との関わり方を学びますが、私はパピーパーティーの目的は「他の犬と楽しく遊べるようになること」ではないと思っています。

他の犬と遊ぶよりも飼い主とお散歩するのが好きな子、自分だけでのんびりお昼寝するのが好きな子、いろんな子がいます。

「今は一緒に遊びたくないよ」「そっとしておいて」と、相手に伝えることも立派なコミュニケーションです。

また、そういったシグナルを出した子に対して「分かったまたね!」と言えるようになること。

これは日常生活でも役立つことですので、是非子犬の頃にしっかりと学ばせてあげてください。

パピーパーティーに参加できなくても、社会化のできた成犬とコミュニケーションをとる練習をするのも良いと思います。

この時は必ず「社会化のできた犬」と一緒にしてくださいね。

言葉は悪いですが、社会化のできていない犬からは悪影響を受ける可能性があります。

いきなり怖い思いをしてトラウマを作ってしまわないよう気を付けましょう。

まとめ:愛犬の発する小さなサインに注目してあげましょう

犬のカーミングシグナル、いかがだったでしょうか。

普段何気なく見ている愛犬の仕草にもちゃんと意味があります。

こちらも真似することで、今よりもっと愛犬とコミュニケーションがとれるようになりますね。

ちょっとしたことですが、愛犬もあなたに小さなサインを発信しています。

見逃さないようにしてあげたいですね。

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