なぜ高い?トリミングの犬の毛玉料金

前髪が伸びたドレッドヘアーの犬の写真

トリミングに行ったら「毛玉料金を取られた!」とびっくりして検索した方もいるのではないでしょうか。

カットとシャンプーの他に毛玉があっただけで2000円も3000円も取られるだなんて…。

必要以上にお金を取られている気がするけどどうして?という方に向けた記事です。

毛玉料金とは

そもそも毛玉料金とは何なのでしょう。

トリミングサロンで毛玉を取る際にかかる料金のことです。

だいたい、1000円~3000円程と、毛玉の出来具合によって異なってきます。

毎回トリミングの際に「数千円の毛玉料金を取られて困る!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

どうして毛玉料金がかかるのか

「たかが毛玉を取るだけでしょう?」

そう思われるかもしれません。

しかし、実際には犬にとってもトリマーにとっても、1番大変な作業なのです。

爪切りよりもシャンプーよりも!

なぜならとっても痛いから。

女性の方なら、小さい頃にお母さんに髪を結んでもらったことがある方も多いと思います。

その時、少しでも引っかかるととても痛くなかったですか?

「毛を引っ張ること」って、想像以上に痛いのです。

ましてや、毛玉の出来やすい脇の下や耳の後ろなどの皮膚の薄い場所は、更に痛みが増します。

当然犬が痛がり、嫌がりますので時間がかかります。

トリマーも1番心を痛めるのが毛玉取りなんです。

毛玉がなければ2半時間で終わるトリミングも、毛玉がある事によって3時間、あるいはそれ以上かかってしまうことがあります。

そのトリミングが延長される間も、トリマーの時給は発生し続けていますので、毛玉料金がかかるのは当然ですよね。

人間の美容室でいう「ロング料金」と同じです。

つまり、時間に対してかかる料金です。

毛玉料金を頂くことによって飼い主様に今後気を付けてもらう、という意味もあります。

「お金がかかるんだから早めに連れて来てくださいよ」ということです。

  • お金がかかる
  • 時間がかかる
  • 犬がかわいそう

毛玉があって良いことなんて1つもないんです。

毛玉料金がかからないためには

では、毛玉料金がかからないためにはどうしたら良いのでしょうか。

無理なブラッシングはNG

真っ先に思い浮かぶのは「お家でのブラッシング」かと思います。

しかし、ちょっと待ってください。

トリマーが30分や1時間かけて取るような毛玉を、お家でほぐすことができるでしょうか?

かなりの確率で皮膚を傷つけてしまいますし、多分綺麗に毛玉をなくすことは不可能です。

お家で定期的にブラッシングをして「毛玉ができないようにする」というのは効果的ですが、毎日ブラッシングをすることができる飼い主さんは本当に稀です。

難しい毛玉取りはプロにお任せください。

それでもチャレンジしてみたい!方向けの記事はこちら。

www.inunokoto.com

耳の後ろの小さな毛玉程度であればお家でも取れるかも。

 

www.inunokoto.com

 

バリカンでツルツルにする

毛玉料金がかかるのが嫌な場合や、毛玉取りに時間がかかりすぎる、犬に大きな負担がかかる場合にはバリカンでツルツルにすることを提案される場合があります。

「毛玉料金がかからないならそれが良い!」という方もいらっしゃるかと思いますが、この場合のバリカンは1ミリ、長くても2ミリです。

通常プードルのボディに入れるバリカンはの長さはだいたい8ミリが多いので、それよりもはるかに短いです。

皮膚が見えるくらい、むしろ皮膚です。

足の先までツルッツルにするため、今までふわふわカットだった場合、かなりの衝撃が走ります。

なぜそんなに短くしなければいけないのか、それは「毛玉と皮膚の間にバリカンが入り込める長さが1ミリだから」です。

根元までびっしり絡まった毛玉を、そのままバリカンで剥がすにはなるべくミリ数の低い物でなければなりません。

本当にひどい場合には0.5ミリを使うこともあります。

下手に3ミリなどを使ってしまうと怪我をさせる恐れがあるので、どんなに長くても2ミリが限界かなと思います。

よく言われるのが「毛玉の部分は切ってしまってください」。

愛犬が痛い思いをするのはかわいそう…しかし。

それ、できないんです。

先ほども書いた通り、毛玉と皮膚の間にはほとんど隙間がありません。

無理にはさみを入れると皮膚ごと切り落とすことになりますので、ご自宅でも絶対にやらないでくださいね!

定期的にトリミングする

結局はこれなんです。

プードルであれば1か月に1度のトリミングは必須です。

「家で洗えるからカットは3か月に1度で良い」これが1番いけません!

毛玉は、水に濡れるとぎゅっと固まります。

それはもうカチコチに。

毛玉が残ったまま洗ってしまった子の毛玉取りは本当にやっかいなので、時間がかかり毛玉料金も上がります。

犬にも大きな負担がかかっていますよ。

理想は3.4週間に1度のトリミングですが、あまり長く毛を残していなくて伸びが気にならない子でしたら、1か月ごとにトリミングコースとシャンプーコースを交互にするのもおすすめです。

  • 自宅で洗わないこと
  • 毛玉ができる前にサロンでシャンプーすること

この2点がポイントです。

まとめ:毛玉予防には定期的なトリミングが1番!

カメラを持ったチャイニーズ・クレステッド・ドッグの写真

 繰り返しになりますが、トリミングに連れて行く間隔は1か月が目安です。

1回8000円のトリミングだとして、2000円の毛玉料金が毎回かかっていたら、4回行けば毛玉料金だけで1回トリミングできてしまいます。

それでも、「毛玉料金を毎回取られて納得いかない!」という飼い主さんは、ぜひ1度愛犬の毛玉取りを見学させてもらってください、その姿を見れば絶対に納得しますので。

忙しくてなかなかトリミングに連れて行けない、という方もいらっしゃるかと思いますが、可愛い愛犬のために時間を作ってあげてくださいね。

 

www.inunokoto.com

 

タイトルとURLをコピーしました