愛犬のイメチェンをしようとわくわくしてトリミングに出したのに、帰ってきたら「なんだこれ…」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でもそれってトリマーの技術不足だけではないかもしれません。
よくあるのが、飼い主様とトリマーのイメージの違いです。
もちろんトリマーはプロですから、しっかりとカウンセリングを行ってお客様のご希望を聞きださなければなりません。
でも、ポイントを押さえてトリマーに上手くオーダーが伝えられたら、理想とするスタイルに近づく近道になりますね!
よくある失敗オーダー
お耳は短めor長め
お耳に限った話ではないのですが、「短め」や「長め」はぼんやりとしたオーダーです。
「短くって言ったけどこんなに短くなるとは思っていなかった…」とならないように、どの辺りまで切って欲しいか、どんな形が良いのか伝えましょう。
- 揃えるだけ
- 顎と同じラインでしずく型に
- 耳のふちギリギリまで短く、三角形に
- 1センチカットして丸く
といった風に、具体的にオーダーすると分かりやすくてトリマーも助かります。
お顔は丸く
丸、と言ってイメージするのは真ん丸でしょうか?それとも楕円形でしょうか?
綺麗な真ん丸が好きな方もいれば、卵型やしもぶくれ風のお顔が好きな方もいます。
このお顔の丸さは、トリミングにおいて最重要項目なので間違ったイメージが伝わらないように注意してください。
可愛ければなんでも良いです
最もやってはいけないオーダーがこちら。
「可愛い」の基準は千差万別。
お客様の「可愛い」とトリマーの「可愛い」が一致するとは限りません。
というか100%一致しませんので…理想通りの物ではなくても良いので、可愛いなと思ったスタイルの写真を1枚保存しておくと「こんな感じ!」とおおまかに伝えることができて便利です。
トリマーに希望通りのオーダーを伝えるには
最も手っ取り早くて正確なのは、やはり写真を見せることです。
パーフェクトなスタイルが見つからなければ、「お耳はこうで、お顔はこうで…」と別々の写真を組み合わせてもOK。
もし毛量や毛質の問題で希望通りのカットが難しそうであれば、トリマーの方から別のスタイルの提案があるかもしれません。
完成までに数か月かかるような場合もありますので、完成までの間どうやって調整していくのかも相談しておきましょう。
愛犬に似合うカットが分からない場合はおまかせもアリ
どんなカットが似合うかわからない場合は、担当トリマーのセンスにお任せしてみましょう。
インスタグラムやHPで、そのトリマーの得意なカットや雰囲気を見ておくのも良いかもしれません。
同じ「テディベアカット」でも、カットするトリマーによって全然違うお顔に仕上がりますので面白いですよ。
トリマーは「この子の毛質だったらこういうカットが似合うな」とか「もっとこうした方がこの子には合ってるな」とか、そういうことを考えながらカットしていることが多いですので、似合うカットの相談をすると喜んでいろいろ提案してくれると思います。
ここで注意点がひとつ。
「おまかせでお願いしまーす」で、終わりにしないこと。
これはトリマー側の問題だったりしますが、きちんとトリミングが始まる前にだいたいの完成像を固めておくことが大切です。
基本はおまかせで、そこからカウンセリングがスタートです。
「完成してからのお楽しみ」が良いのであればそれでも良いですが、できれば完成形をお互いに共有してからトリミングを開始しましょう。
1番のポイントは「嫌いなカット」を伝えておくこと
オーダーする際に忘れがちなのがこの「嫌いなカット」を伝えること。
例えば、
- お耳が揃っている(おかっぱ)が嫌
- 皮膚が透けるほどの長さは嫌
- トップ(頭頂)の高さがありすぎるのが嫌
などなど。
特におまかせカットの時には重要です。
これを伝えておくと失敗がぐんと減りますよ。
まとめ:納得がいくまでカウンセリングしましょう
いつも同じトリマーが担当していて、同じスタイルをキープしているのであれば毎月細かいオーダーはいりません。
でも、はじめてのトリマーにお願いする時や、スタイルチェンジの時には是非こだわってオーダーしてみてください。
飼い主様もトリマーも納得していないモヤっとしたオーダーは、お互いスッキリしませんので、しっかり話し合って明確な目標を立ててからトリミングを始めたいですね。
私はカットの途中のお写真をお客様に送りながら、細かい調整をすることがあります。
個人サロンでないとなかなかできることではありませんが、もし対応してくれるお店であればお願いしてみても良いと思います。
また、仕上がった後当日であればお直しができるところがほとんどですので、気になる部分はすぐに直してもらいましょう。
後日「やっぱり…」はマナー違反ですので、気を付けてくださいね。
トリマーもできる限りご希望のスタイルが聞き出せるよう、頑張ってカウンセリングしますので、飼い主様もポイントを押さえてオーダーしてみてくださいね。
こちらの記事もサロン選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。