イヌノコト。

現役トリマーが犬のことをあれこれ考えるブログです。

犬のライフステージと食事

f:id:inunokoto:20190303224440j:plain


ライフステージとは

今日は犬のライフステージと食事についてのお話です。

まずはじめにライフステージとは。

栄養欲求の違いにより、一生における段階を大別したもののことを言います。

普段ドッグフードを購入する際に、みなさんライフステージを参考にしていると思いますが、おさらいしてみました。

まず、大まかなライフステージ。

  • 成長期
  • 成犬期
  • 老犬期
  • 繁殖期

詳しく分けるともう少し細かくなりますが、基本的にはこの4つがベースになります。

成長期(パピー)

生まれてから成犬になるまでの、最も成長する「身体を作っていくため」の時期。

小型犬では生後約10か月頃まで、中型犬では生後1年、大型犬では生後1年半程度までがこの成長期にあたります。

市販のフードを与える場合は「パピーフード」と呼ばれる、少ない量で効率的に栄養摂取できるよう高カロリー・高栄養・高消化に作られている子犬用の食事を与えます。

更に、この成長期は「哺乳期」「離乳期」「その後の成長期」と3つに分けられています。

哺乳期

子犬は生まれてから1か月ほど、母犬の母乳のみで育ちます。

その為、この時期は母犬の食事管理がとても重要になってきますね。

母犬の栄養管理についてはまた後程ご説明します。

生まれたばかりの子犬は生後48時間頃までに「初乳」と呼ばれる母乳を飲みます。

この初乳を飲むことにより母犬から移行抗体をもらい、初期免疫を作ります。

もし何らかの理由により母乳を飲まない・飲めない場合には犬用ミルクを与えましょう。

牛乳を与えてしまうと下痢を起こすなど危険な場合もありますので注意してください。

生後2週間頃までは1日に8回程度、それ以降は4~5回に分けて飲ませてあげるのが好ましいです。

誤嚥に気をつけなければいけないため、一度動物病院で指導してもらうのが良いと思います。

離乳期

母乳を飲みつつ母犬と同じものを少しずつ食べ始める次期です。

消化しやすいようにフードはふやかしてあげましょう。

食事回数も1日3~4回に分けて与えることが望ましいです。

その後の成長期

離乳期が終わった子犬は、徐々に食事回数を減らしていっても大丈夫です。

フードは引き続きパピーフードを与えますが、身体の成長に合わせて量を増やしていかなければならないため、定期的に(できれば毎日)体重を計り、減少していないか確認しましょう。

※逆に、大型犬・超大型犬の場合は急速な体重増加が骨格の成長に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です!!いずれにしても体重の増減は把握しておきましょう。

食事量は、子犬の場合には食べるだけ与えても良いという方もいますが、下痢や嘔吐の原因にもなりますので、適量を飼い主が決めてあげる方が良いと思います。

また、成長期の食事はその後の食の好みに影響すると言われています。

決まったドライフードだけでなく、味を変えたりウエットフードを与えたりしていろいろな味や食感に慣れさせておくことも大切です。

成犬期(アダルト)

維持期とも呼ばれるこの時期は、成犬してから6歳頃までの約5年間を指します。

この時期になってもパピーフードを与え続けてしまうと肥満になるので気を付けてくださいね。

その子の成長具合や体質によって様子をを見ながらアダルトフードに切り替えていきます。

フードのパッケージ裏に給餌量の表が書いてありますが、大体の目安であり「これだけ食べていれば絶対大丈夫!」という量ではありません。

参考程度に見て、その後は体重の増減を見ながら微調節していってあげてください。

フードの量をきちんと計って与えている方もいると思いますが、それよりも体重を計って食事量を変えていく方が分かりやすいですよ。

老犬期(シニア)

7歳以上になったらシニアの仲間入りです。

7歳頃だと見た目はまだまだ若々しいですが、見えないところから確実に老化は始まっていますので、適切な食事管理で老化を少しでも遅らせましょう。

食事内容、給餌量、食事回数、摂取カロリーなどに考慮し、一度フードの見直しを行うことをおすすめします。

また、老化に伴い食欲が低下することもあるので注意が必要です。

 

繁殖期(母犬)

妊娠期間中の母犬は、維持期の犬の約130~150%、授乳期には300%ものエネルギーが必要になります。

そのため、一般的には成長期用の食事に切り替えてあげます。

お腹の子犬の成長に合わせて摂取エネルギーを増やしていきますが、子犬の離乳後も同じ食事を続けていると太ってしまうので気を付けてください。

まとめ:個体にあった食事を

ライフステージごとの食事管理はやはりドッグフードが分かりやすく使いやすいと思います。

手作りご飯の場合でもドッグフードのカロリーや栄養バランスはとても参考になりますよ。

カロリーが必要なシニアの子にパピーフードを与えたり、成長の早い子犬は早めにアダルトフードを与えるなど、臨機応変に対応する必要がある場合があります。

迷った時は獣医さんに相談してみるのも良いと思います。

必要によっては処方食を与えなくてはいけないこともありますが、そういった時にも「何でも食べられる子」であれば心配ありません。

日頃からウエットフードも食べられる子に育てましょう。

また、おやつの量によってはカロリーオーバーになってしまったり、栄養バランスが崩れることもありますので与えすぎには気を付けてくださいね。

ライフステージを理解することはとても大事です。

それプラス、愛犬の体調・体質を考慮した食事を心がけましょう。