「愛犬のシャンプー、自分でやってみようかな!」
という方へ向けての記事になります。
あなたの愛犬はサロン派?自宅派?
月に一度の愛犬のシャンプー。
トリミングサロン(動物病院含む)でしていますか?それとも自宅で洗っていますか?
基本的にはトリミングサロンにお願いしている方が多いと思いますが、自宅で洗いたいという方もいると思います。
- トリミングとトリミングの間に洗いたい
- 節約のために自分で洗いたい
- 他人に愛犬を預けるのが嫌だ・心配
といった理由から自宅でシャンプーをしたいと思っている方が多いようです。
でも、トリミングとトリミングの間にシャンプーをしたら、トリマーに怒られちゃった・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
おすすめしません!
私もトリマーなので自宅シャンプーは反対派です。
では何故、トリマーは自宅シャンプーを嫌がるのか?
- 毛玉ができてしまう
- 犬がシャンプー嫌いになる
- 危険
プードルやシュナウザーを飼っていて、自宅シャンプーをしたことがある方には分かるかもしれませんが、人間のシャンプーの感覚で洗って乾かしてしまうと、ほぼ100%「毛玉」になります。
もともとあった毛玉が水分を含むことにより更に頑固に固くなり、ほどくのがとーっても大変になります。
トリミングサロンでは必ずシャンプー前に毛玉を取ります。
それは、「毛玉取りが大変=犬が痛い思いをするから」なのです。
自宅でシャンプーする場合でも、必ずしっっっかりと毛玉を取ってからシャンプーをしてあげてください。
しかし、毛玉取りはなかなか技術がいります。
皮膚を傷付けないように、ひっぱってしまって犬に痛い思いをさせないように・・・。難しい上に、結構時間がかかります。
サロンで毛玉料金がかかる理由がわかると思います。
そしてもう一つの理由「犬がシャンプー嫌いになる」は、知識と技術のないままに挑戦すると、犬が怖い思いをしてトラウマを作ってしまうことになりかねない、ということです。
「お家でシャンプーしてみたけど暴れて出来なかったからやっぱりお願いするわ」と言って来店する犬は、以前まで良い子にシャンプー出来ていた子も水を怖がるようになって帰ってきます・・・。
愛犬がその後一生怖がりながらシャンプーをしたり、トリミングに出すたびに高い毛玉料金を取られてしまうくらいなら、トリミングサロンでシャンプーする方が良くないですか?
トリマーは、お金をもらわずに施術することはもちろんできませんが、「そんな可哀そうな状態になるなら無料で洗ってあげたいよ。。。」と思っています。
その他、鼻に水が入ってしまったり目にシャンプーが入ってしまったり、自宅シャンプーはかなりのリスクを伴います。
サロンシャンプーの利点
- 危険が少ない
- 仕上がりの違い
- その他お手入れもできる
- 健康チェックもできる
- 社会科の勉強にもなる
危険が少ない・仕上がりの違い
やはりプロです、犬の扱い方や道具の使い方・経験値が一般の飼い主様とは違います。
「お家で洗うよりふわふわになった」と喜んでいただけることが多いですが、使用するシャンプーやブローの仕方によって仕上がりは大きく異なります。
トリミング帰りの愛犬、ふわふわでとても可愛いですよね。
その他のお手入れもできる
わんちゃんのお手入れは、シャンプーだけではありません。
爪切りや足の裏の毛のカット、肛門腺絞りなども必須になります。
大抵のトリミングサロンでは、これらのお手入れとシャンプーがコースで組まれています。
バラバラでお願いするよりもコースの方が断然お得ですよ。
健康チェックもできる
トリマーはトリミング時、犬の体をすみずみまでチェックします。
シャンプー中にイボを見つけたり、バリカンをかけていて湿疹を見つけたり・・・。
私は以前、コーギーちゃんの大腿部にあるしこりを発見しました。
しこりと言ってもはっきりしたものではなく、他のスタッフや飼い主様にお伝えしても「そうかなー?筋肉じゃない?」と言われてしまいましたが、どうしても気になったため飼い主様に病院での診察をお願いしました。
すると、野球ボール大の腫瘍が見つかりその日のうちに緊急手術に。
飼い主様にはとても感謝して頂きました。
トリマーは犬の変化に敏感です。
毎日愛犬を見ていると、小さな変化には逆に気が付かないようなことも。
定期的にチェックしてもらえる、というのもトリミングサロンを利用する利点だと思います。
社会化の勉強にもなる
家族以外の人に触られる、知らない犬と挨拶をするなど、社会化にもとても良い影響があります。
私は、小さなストレスは経験した方が良いと思っています。
過度なストレスは避けてあげたいですが、小さなことから経験を積ませてあげることはとても大切です。
月に一度のお勉強も兼ねていると言っても良いですね。
でもやっぱり自宅でシャンプーしたい!
そうはいっても様々な理由から自宅でシャンプーしたい、しなければいけないという方もいらっしゃると思います。
自宅でのシャンプー時のポイントです。
汚れても良い服で
犬のシャンプー、かなり自分も濡れます。
ぶるぶるっとされたら一撃でびしょ濡れになりますので、まずは汚れても良い服に着替えましょう。
おすすめはポロシャツです。
何故なら、犬をブローする(乾かす)時、右手でブラシを持ち左手で犬を支え・・・え、ドライヤーはどうやって持つの?と、なります。
そこで、ドライヤーの持ち手の部分をポロシャツの襟にすぽっと入れてしまいます。
そうすることで両手が自由に使えるようになるので、綺麗にブローすることができます。
体の位置をずらしながらピンポイントで風を当て、ブラシを素早く動かします。
その時左手は必ず犬に触れ、絶対に離さないようにしてくださいね。
初めは少し難しいですが、慣れるととても簡単です。
ブラッシングやブローの詳しい仕方は今度記事にします。
トリミングサロンで使うハンドドライヤーは9割がこちらのドライヤーです。ドライヤーはノビー一択!
美容室で見かけることも多いと思いますが、それだけプロが使っているドライヤーなんです。
風量がしっかりとあるので素早く乾き、犬への負担も少なく済みます。
また、先ほどの襟の中にドライヤーを入れるという方法をやると、他のドライヤーだとすごい勢いで髪が巻き込まれ大変なことになります。
ドライヤーの詳しい構造はわからないのですが、とにかくドライヤーだけはこちらのノビーを使ってみて欲しいです。
自分の髪もあっという間に乾きますよ。
おすすめは洗面所
ちょっと順番が前後してしまいましたが、シャンプーをする際はお風呂場ではなく洗面所がおすすめです。
お湯が出るタイプでないとだめですが・・・。
もし気にならないようでしたらキッチンシンクでも。
お風呂場だとどうしても腰をかがめて作業するため、人間がしんどいです。
また、犬が動き回りやすいためとても洗いにくいので、可能であれば洗面所かキッチンシンクでシャンプーしましょう。
お顔は洗わなくてOK
お湯の温度は人間がちょうど良いと感じるより少し低め、38度くらいが良いですが、室温や犬の様子を見て加減してあげてください。
トリミングサロンではしっかりとお顔までシャンプーしますが、自宅で洗う場合はそこまでしなくて大丈夫です。
目にシャンプーが入ったり、鼻に水が入ると危険ですので、首から下のみしっかり洗い、お顔は体を拭いたタオルで拭いてあげましょう。
また、シャワーをかける際はお尻の方からゆっくりと、シャワーヘッドを地肌につけてあげましょう。
体からシャワーヘッドが離れると、音にびっくりしてしまったり、水しぶきが顔にかかって犬が不快に感じます。
肛門腺はシャンプー時に
とっても臭い犬の肛門腺。
少しでも服についてしまうと本当に臭いがとれません。
シャンプー時に絞りすぐに洗い流してしまいましょう。
肛門腺を絞る際、あまりのぞき込みすぎると顔や髪に付きます(多数経験あり)、気を付けてくださいね!
肛門腺の絞り方は、「肛門の5時と7時の位置に指を置き、つまんで手前に絞りだす」ですが、多分できないと思います。
トリマーのたまごが必ず苦戦するこの肛門腺絞り、慣れてしまえばとても簡単ですがコツを掴むまでがなかなか大変です。
肛門腺だけ動物病院やトリミングサロンでお願いしても良いかもしれません。
人用のシャンプーは絶対NG!!
「うちの子はパ〇テーンで洗ってる」という方がよくいらっしゃいますが、人用のシャンプーで洗うのはやめてください。
犬と人間では皮膚のphが違います(猫も違います)。
きちんと犬用に作られたものを使いましょう。
・・・という私はよく犬用のシャンプーで頭を洗います。とてもサラサラになります。
じゃあなんで人間用のシャンプーで犬を洗ってはいけないのかというと、「目がしみるから」です。
これがなければ、月に一度人間用のシャンプーを使ってシャンプーしたところで、特に問題はないと思います。
実体験ですが、犬用のシャンプーは見に入ってもさほどしみません。
人間用のシャンプーは、目に入るとびっくりするぐらい痛いですよね。
いくらお顔を洗わないからといっても、ぶるぶるっとした時などにシャンプーが目に入ってしまう危険性もあります。
シャンプーだけは犬用を選んであげてください。
おすすめシャンプー
かなり気に入って長年愛用していますが、お客様からもとても評判が良いです。うちのサロンでメインで使っているシャンプー・コンディショナーですが、泡立ちも良くコスパも抜群!低刺激で香りもとても良いのでおすすめです。
こちらも愛用者の多いシャンプーです。
ティーツリーの香りが好きな方におすすめです。
セットになっているので買いやすく、使いやすいと思います。
トリマー目線だと、ブローの早さだったり、毛の立ち上がりだったり・・・色々こだわりがあるのでシャンプーも毛質によって使い分けたりしますが、お家で洗う分にはどんなシャンプーを使っても大きな問題はありません。
まとめ:基本はプロに任せましょう
やはり、犬のことを考えると私はトリミングサロンでのシャンプーをおすすめします。飼い主様が自ら嫌われ役になる必要はありませんので。。。
どうしても自宅でシャンプーがしたい場合には、犬に恐怖心を与えないよう細心の注意を払ってください。
特にパピーの時期にトラウマを作ってしまうと、その犬は一生シャンプーの時間が苦痛になってしまいます。
小さい頃だけでもトリミングサロンでシャンプーをして慣れてもらいましょう。
また、シニアになりトリミングを断られてしまった子や、どうしてもトリミングサロンが苦手な子など、自宅シャンプーをしなくてはならない場合もありますので、詳しいシャンプーの手順なども記事にしようと思っています。
今日はとても長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
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カブライフさん
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