マイクロチップのメリット・デメリット

首をかしげる耳の大きな茶色い犬の写真

少しずつ認知度は上がって来たものの、まだまだ普及率は低いマイクロチップ。

どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

マイクロチップとは

細長いカプセルのような小型のチップです。

15桁の番号が記憶されており、専用の読み取り機でデータを読み取り、飼い主のデータ(名前・住所・電話番号など)と照合できます。

国によっては装着が義務付けられているところもあり、日本から入国する際必要になることもあります。

装着に使われる針は、注射の際使用されるものよりも太く初めて見た時はちょっとびっくりしました・・・。

装着は獣医療行為にあたりますので、必ず動物病院で入れてもらってくださいね。

電池交換なども必要なく約30年耐久すると言われていますので、生涯にわたって使用することができます。

最近では必ず装着するショップや愛護団体も増えています。

また、犬以外の哺乳動物はもちろん、鳥類や爬虫類などにも装着できます。

マイクロチップのメリット

迷子札の代わりに

災害や事故によって行方が分からなくなってしまった時でも、保護先でチップを読み込んでもらえれば飼い主の元に帰ることができます。

動物病院で働いていた頃、1頭の迷い犬がマイクロチップを装着していたお陰で飼い主様が見つかったことがありました。

その子は少し離れた区で迷子になった子だったので、マイクロチップが入っていなければこちらの区まで捜索することはなかったかもしれません。

迷子札は外れてしまうことがありますが、マイクロチップは体内に埋め込まれており脱落することはほぼあり得ません。

自分の犬を証明できる

災害時や迷子になっていた期間が長く毛が伸びてしまったなど、愛犬の容姿が変わってしまっていたとしても、確実に自分の犬であることを証明できます。

マイクロチップ以外では自己申告になりますので、身分証明は難しいですよね。

犬ではなく迷子のインコでしたが、飼い主が2人名乗り出てトラブルになりかけたことがありました。犬でも絶対にない話ではないと思います。

一瞬で読み取れる

装着部位にかざすだけですぐに読み取ることができます。

犬に負担やストレスをかけることがないので安心です。

マイクロチップのデメリット

痛い

マイクロチップは小さいので注射程度の痛みであるとされています。

・・・しかし、実際に装着の様子を見ていると確実に痛がっているように見えます。。。

注射程度であれば飼い主様の前でさっと打ってしまいますが、マイクロチップの装着は処置室にお預かりして、かなりしっかりめの保定をしていました。

自分にあのチップを入れなければいけないとしたら、確実に麻酔をお願いします。

認知度が低い

数年前に比べればだいぶ認知度はあがりましたが、それでもマイクロチップについての知識のない人が多いのが現状です。

迷い犬を保護したらマイクロチップを読み取ってもらう、ということが思いつかず発見が遅れることもあるかと思います。ポスターやTwitterでの拡散も効果的ですが、まず1番に動物病院でマイクロチップの確認をしてもらいましょう。

マイクロチップの存在を知らない人もいますので、心配な方は迷子札も付けておいたほうが安心です。

近距離でしか読み取れない

マイクロチップを読み取るには、かなり近い距離でスキャンしなければなりません。

捕獲ができない犬の飼い主確認はできません。

費用が掛かる

装着にかかる費用は5000円~10000円ほど(動物病院によって異なります)で、麻酔をかけたりすると更に数千円かかってしまいます。

登録し忘れていることも

ペットショップなどでマイクロチップを装着してくれていることがありますが、登録は後日ご自身でしなければなりません。

説明不足もあって登録を忘れている飼い主様が多いです。

チップは入っているのに登録情報がない・・・ということが多々ありますので、愛犬にマイクロチップが入っている方は一度確認してみた方が良いかもしれません。

マイクロチップの補助金

費用がかかるマイクロチップですが、自治会によっては補助金の出るところがあります。頭数制限がある場合がありますので事前に問い合わせをしたほうが良さそうです。

補助金は1500円ほどのところが多いみたいですが、どこの自治体も狂犬病予防注射の接種は必須になりますので注意してください。

まとめ:メリットとデメリットを理解し判断を

賛否両論のあるマイクロチップの装着。

愛護法の改定により義務化する可能性もありますが、現在は飼い主様の自己判断になります。

メリット・デメリットの感じ方は人それぞれですし、愛犬の性格(逃亡癖がある、極度の痛がりなど)によっても入れたほうが良い場合も入れなくて良い場合もあるかと思います。

ちなみに私の愛犬は6頭のうち1頭のみ装着してあります。その子はうちに来る前からチップが入っていました。

私は現段階ではあまりマイクロチップに魅力を感じていないため、自分の愛犬には積極的に入れようとは思っていません。かといってアンチマイクロチップでもありません。

将来的に、電子カルテ代わりになったりGPS機能が付いたり、もう少しマイクロチップでできることが増えたら入れたいなと思っています。その頃にはもう少し小型化されて痛みも少なくなっていると思いますし。。。

大切なのは、メリットとデメリットを理解することです。その上で愛犬にとってよい方法を選択しましょう。

 

コメント

  1. chikuwanwan1106 より:

    お疲れ様です。
    うちはもう販売展示している時からマイクロチップが着いていましたね。確かに認知度はまだ低いですがこれからはどんどん義務化とか進んで行くのではないでしょうか。

  2. inunokoto より:

    こんばんは。
    コメントありがとうございます。
    義務化に向けてはまだまだ問題点も多いですが、きちんとシステム化されるともっと有効活用できますよね!
    ブログ遊びに行かせていただきます。

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